子育てコラム

山ちゃんの 子育てコラム集

 「山ちゃんのブログ」に掲載した【子育てコラム】を集めてみました。

31 お泊まり会 04/16/2014 21:43:00

 宿泊訓練や自然学校などは、子どもにとって楽しい反面不安もあります。当たり前と思っている生活空間から違う生活空間を体験するので当然だと思います。
 生活リズムが違う。食べ物が違う。生活の決まりが違うといったことに戸惑います。同時に自分の家と比べながら見つめ直します。 大きくなって一人暮らしを始めると母親のありがたみが分かると言います。
「かわいい子には旅をさせよ」「他人の飯を食べる」とは、自立することであり、甘えを断ち切り苦難を乗り換える訓練でもあります。 また、自分を見つめ直す場でもあります。
 親しい家庭同士連絡を密に取って合って、お互いの子どものお泊まり会などされては如何でしょうか。 子どもにとって自分力を向上させる機会となります。

32 来客 04/17/2014 22:56:00

 家庭訪問に行った時、母親も子どもも全員でお出迎え、失礼する時も全員で見送られ、家庭の温かさとしつけの良さに感心しながら帰路に着いたことを今でも鮮明に覚えています。
 来客がある時は、マナーを教えるチャンスです。年齢に応じて挨拶の仕方や、お客様がいる時の部屋での過ごし方など教えて下さい。 肝心なのは、言葉では理解しても行動として表れないのが子どもです。来客の場面を想定してみんなで演じてみることがポイントです。 完璧でなくても、アイコンタクトやサインで「がんばった」コールを送って下さい。お母さんのがんばったサインで子どもは微笑むと思います。

33 心に残る一言 04/18/2014 23:50:00

「和廣の人生を占ってもらったら、大器晩成だって」。幼い頃に母から言われた言葉。何のことか分からないけど、何か気になる言葉。
 少し大きくなって辞書で調べてると老子の「大きな器は簡単に出来上がらず、完成するまで時間がかかる」と解釈されている。 失敗したり、挫けたり、自分がダメだと思った時に、母の言葉を思い出し、大きくなったら良いことが起きると。 今思えば、完成に至る年齢は何歳なのか、完成とはどのような状態なのか曖昧。 ただし、今を諦めないで努力することでいつか良いことが起こると暗示にかかった不思議な言葉。
 私の一生を支えてくれた母からの贈る言葉。

34 誉め合い 04/19/2014 23:11:00

「挨拶しなさい」お母さんの友人と街で出会った時に、お母さんからの催促。 どのように挨拶して良いのか分からないで下を向いていると「すみませんね。もう、この子は恥ずかしがりやで」と友人に伝える。
「賢いお子さんですね」と言われても、「いいえ、ダメなんですよ。ほほほ」と答える。 その時からか「私は、恥ずかしがりやでダメな子なんだ」と思い込む。 家庭内では誉めていたお母さんが、外では、私のことを出来ない子どもと言ってしまう。 お母さんは、他人から誉められた時に謙遜して言ったつもりが、側にいる我が子は傷ついてしまう。
 恥ずかしくて挨拶が出来なかった時には、「いつもは出来るのですが、今日だけ調子が悪くて」「そうですか。誉めて頂いてありがとう」と答える方が良い。
 好きな人や尊敬している人から誉められると子どもは最高に嬉しくなる。 ママ友同士でお互いの子どもを誉め合うのも自尊感情を豊かにする一つの方法。

35 命 04/20/2014 21:02:00

 青少年の暴力事件が社会問題となっている。
「殺す気はなかった」「まさか死ぬとは思わなかった」と罪を犯した少年の言い訳。けんかをした時の限度を知らない。 「死ね」「殺してやる」と幼い子どもも平気で口に出す。
 また、自殺する青少年の増加にも心が痛む。
 幼い頃に虫や小動物にいたずらをして殺してしまった時、かわいそうなことをしたと反省して小さなお墓を作った。 親戚の葬儀に出席して今まで元気だったおじいちゃんやおばあちゃんが亡くなることを体験した。 死に対して直面した時、幼いながらも死への恐怖や生きることへの執着心や大切さが芽生える。
 恐いものや嫌なものは子どもの目に触れさせない風潮がある。しかし、死とは抽象的なものではなくて、誰もが確実に受け入れるもの。 やがては両親が亡くなり、一人でたくましく生きるための心の準備も必要。
 そのためか、最近死について描かれた絵本が多くなっている。 死について、あらゆる機会に子どもに教えることが大切と思う。

36 創造力 04/21/2014 23:25:00

 最近のおもちゃは精巧に出来ている。全て完成しているため、おもちゃに何か手を加えることは出来ない。
 昔は誰もが、刀が欲しくて刀に合うサイズの木切れを探したり、木の葉や石をママゴトの道具に見立てたりしていた。 新聞紙一枚丸めると棒になり、折ると兜にもなる。
 貼ったり切ったりしながら自分で作らせる体験は創造力を豊かにする。同時に手先が器用になる。
 高価なおもちゃを与えるだけではなく、空箱や包装紙、着切れや木切れなどが入った「何でもぽけっと箱」を作り、 その中から何かを選んで作り出す作業は、思考力や創造力を高める。

37 買い物 04/22/2014 23:58:00

「おばちゃん、はい100円」とお金を出してから物を受け取る。「はい、これおつり。落としたらあかんよ」良く見かけた市場の買い物風景。
 本物のお金を待たせて買い物をすることで、お金の価値やお金の大切さを教えてもらった。 その延長として買い物ごっこなどの遊びをよくしたものだ。
 ただし、昨今は、幼い子どもにお金を持たせることに対する抵抗観や不浄視する傾向がある。 本物の音楽を聴かせたり、本物を使っての体験学習が大切とされているのに、お金だけは本物を使わせない。 子どもが幼くてもお金を持って実際に買い物をさせることで、お金の価値や扱い方、数字感覚を学ぶ機会にもなる。

38 名前 04/23/2014 20:27:00

「美咲さん。あなたの名前は誰が付けたの?」「お母さん」「どうして美咲とつけたの?」「わかれへん」。
 子どもは自分の名前は誰が付けたのかは知っているが、どうしてその名前になったのかは分からない。
 両親は、子どもの成長を願って最高の名前を付けたに違いない。 両親の子どもに対する願いや思いを伝える手段として名前に込められた思いを子どもの発達段階に応じて伝えて欲しい。 そのことで自分の名前を大切にし、両親の愛情を受け止める。
 参考に平成25年の男子名前ベスト1から悠真・陽翔・連。
 女子名前ベスト1から結菜・葵・結衣。

39 見比べる 04/24/2014 22:10:00

 2分の1成人式や自分の生い立ち日記の学習の時に、家庭から幼い頃の写真を持参させることがある。 子ども達は大人よりも成長が早く、自分の成長を振り返る事がない。同時に自分がどれほど成長しているにか気付かない。
 また、子どもは、周囲の大人と見比べて、何ら成長していないと思ってしまう。 大人になって子どもの頃の思い出の場所に行った時、大きいと思い描いていた道路や空き地、川、池などが狭くて小さい事に驚く。
 この事から、子どもに幼かった時の写真を見せて、幼い頃の出来事を語って聞かせる。 幼い頃の思い出の場所に行き、自らの成長を見比べさせる。この取り組みは、自分の成長が分かり、自立している自分に自信が持てる。

40 豊かな言葉 04/25/2014 23:33:00

 子どもが先生に近づいて「先生トイレ」。「先生はトイレと違うよ」と言いたくなりますが、「トイレに行っても良いよ」と答える。
「この花きれいね」と聞くと「うん」と答える。 子どもが、「うん」「いや」だけで終わる会話を続けていたら、子どものコミュニケーション力は身につかない。
 大人が一言で答えるような問いかけをしていることに要注意。 言語発達状況を見極めながら、「おやつちょうだい」「電車に乗る」と主語と述語を意識させたい。 「雨の日はいやだね」と聞くよりも「うん」「はい」だけでは答えられない聞き方がポイント。
 ただし、神経質になって、言い方の修正に敏感になると、子どもは会話が嫌いになる。何事もほどほどに。

 

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